噴霧器にも様々な種類があります。
家庭菜園や畑、高木への噴霧など使用目的にあった噴霧器を選ばなければ、
想定していたよりも長い作業時間がかかったり、
必要以上に重いものを持っての作業になったりと、作業効率が悪くなってしまうことも。
おすすめの噴霧器の選び方のポイントをご紹介します。

特徴噴霧器の特徴

動力別

動力 メリット・デメリット 特徴

手動式噴霧器

手動式噴霧器
  • 低コスト
  • 手動なので疲れる

タンク容量、重さ

手動で圧力を貯めて散布するため、持ち歩きやすい重さか、また適切な量の散布ができるタンク容量かがポイント。

電池式噴霧器

電池式噴霧器
  • 手動より楽
  • 電池を消耗する

連続作業時間

乾電池を動力とするため必要な乾電池の数と、どのくらいの時間、作業が可能かをチェックしておきます。また、手動式と同じくタンク容量や重さもポイントになります。

充電式噴霧器

充電式噴霧器
  • 電池式より経済的
  • 作業時間が短い

連続作業時間

バッテリーを充電し本体に差し込んで使用します。一回の充電でどの位の時間作業ができるかを確認しましょう。また、手動式と同じくタンク容量や重さもポイントになります。

電気式噴霧器

電気式噴霧器
  • 連続作業OK
  • コンセントが邪魔

電源コード・ホース長

家庭用コンセントに電源コードが繋がっているため、作業範囲が制限される可能性があります。電源コードと吐出ホースの長さを確認しましょう。

エンジン式
噴霧器

エンジン式噴霧器
  • 作業性◎
  • エンジンメンテ必要

重量・ホース長

背負式の場合、タンク容量・重さを確認します。キャリー式の場合は、吐出ホースの長さが重要になるため確認しましょう。

持ち方/設置方法別

持ち方/設置方法別 メリット・デメリット 特徴

肩掛け式
噴霧器

肩掛け式噴霧器
  • 持ち出しが簡単
  • 肩だけに
    負担がかかる

タンク容量、重さ

肩にかけて使うタイプで、持出しは楽ですが、重さが肩のみにかかります。本体重量と散布する薬剤分の重さが負担になるので、容量や本体重量に注意する必要があります。

背負式噴霧器

背負式噴霧器
  • 取り回しが楽
  • 重いものだと
    負担増

重さ、連続作業時間

背負うので比較的重くても作業可能ですが、長時間の作業も可能なので、作業時間と重さが重要になります。散布する薬剤分の重量と本体重量を見て、作業時間とバランスをとりましょう。

タンク/
キャリー式
噴霧器

タンク/キャリー式噴霧器
  • 移動が楽
  • ホースが邪魔

作業場所

移動もキャスターがついていて、タンクと一緒に移動ができるので非常に便利です。ホースだけを伸ばして作業となるので作物や葉をホースで傷つけないよう注意が必要です。

据置式噴霧器

据置式噴霧器
  • 長時間の作業が可能
  • 使用場所が限定される

作業場所

給水を貯水タンク等からできるので、容量制限がなく連続稼働可能時間をフルに作業時間にあてられます。ホースの出所が一か所になるので設置場所に注意が必要です。

※ 当表は参考であり、すべての噴霧器に該当するとは限りません。詳細は噴霧器個体の仕様表をご確認ください。

ノズル(噴口)はどれがいいの?ノズル(噴口)はどれがいいの?

ノズルとは

噴霧器の薬液の放出口周辺は、ノズルもしくは噴口と呼ばれます。(下図参照)
このノズル(噴口)はさまざまな種類があり、それは薬液の出方の差となります。用途にあったノズル(噴口)に交換すると効率のよい散布が行えますが、ノズル(噴口)の種類が多いため迷ってしまうお客様が多数いらっしゃいます。
今回は代表的な分類のノズル(噴口)をご紹介いたします。(※遠くに飛ばすためにパワーが必要なノズルなど、手動式噴霧器に適さないノズルもございますのでご注意くださいませ)

ノズルの主な種類と特徴

ノズルの種類 メリット・デメリット 特徴
単頭ノズル

単頭ノズル

  • 狭い範囲での
    散布が可能
  • 散布範囲が狭いため
    広範囲の散布は大変

畝間、畔、家庭菜園

噴口が1つのタイプで、噴霧器のほとんどにこの単頭ノズルが付属しております。低圧で散布する範囲が狭い場所に向いており、薬液のロスが少ないというメリットがあります。

多頭ノズル

多頭ノズル

  • 広範囲での
    散布が効率的に可能
  • 散布範囲が広いため
    狭い範囲の散布不可

畑、作物への直接散布

噴口が2個以上ついているノズルのことを多頭口ノズルといいます。広範囲へ均等で効率の良い散布可能なので、作物への薬剤散布に適しています。低圧なので農機具の洗浄等には不向きです。

鉄砲ノズル

鉄砲ノズル

  • 高所や遠い場所への
    散布が可能
  • 近くの散布は
    作物を傷つける可能性有り

高木、遠い箇所への散布

細く遠距離へ散布可能なのが鉄砲ノズルです。水圧を変え、飛距離を調整することができます。高圧なので、近くの作物へ使用すると傷つけてしまう危険性があり、高木の果樹などへの散布に適しています。

飛散低減ノズル

飛散低減ノズル

  • 飛散(ドリフト)しにくい
  • より丁寧な
    散布が必要

付近に薬剤を散布(飛散)したくない

通常のノズルよりも薬液の粒子が大きく、風で飛散しにくいタイプです。除草剤の散布に適しています。少し離れた場所への散布にも使用可能ですが粒子が大きいので、丁寧に散布しないとムラが出てしまう事があります。

カバー付き噴口ノズル

カバー付き噴口ノズル

  • 散布箇所が
    限定できる
  • 散布箇所限定のため、
    広範囲は不可

畝間、畔、限定的な範囲

噴口にカバーが付いており、散布箇所の限定が容易なものが、カバー付き噴口ノズルになります。カバーのおかげで飛散(ドリフト)の防止も可能で、付近に作物がある場合の除草剤散布に最も適しています。

どちらかを交換!

噴口・ノズル

背負わない噴霧器は
どんな時に使うの?

背負わない噴霧器のメリット、デメリット

背負わない噴霧器は、広い面積を短時間で効率よく薬剤の散布をすることができます。
しかし、条件に合った使い方をしなければ、効率が悪くなり、せっかく高額のものを購入したのに、かえって不便ということにもなりえます。
背負わない噴霧器のメリット、デメリットを把握したうえで、ご購入を検討してみてください。

メリット
  • 重たい本体は背負わず、ノズルだけを持って作業が出来る。
  • タンク容量が大きい、または大きく出来るので長時間の作業が出来る。
  • 背負い式や肩掛け式に比べ、大型のエンジンが搭載されている事が多く、ホースの種類で水量も選べるなど、パワーが出しやすい。
  • 十分なパワーが発揮できる事で、多種多様な噴口が取り付け可能で、最大効率での作業が可能。(一部機種ではノズル一体型のため取り換え不可の場合あり)
  • 重たい本体は背負わず、ノズルだけを持って作業が出来る。
デメリット
  • ホースが本体から伸びているので、本体の置き場所や作業方法を考える必要がある。
  • 価格が高い。
  • ホースの取り回しがあるので、狭い範囲や散布箇所が入り組んだ場所だと効率が悪い。
  • タンクから離れた場所で作業するので、タンク内の液剤がなくなって空運転させやすい。

背負わない噴霧器の使用イメージ

背負わない噴霧器の使用イメージ1
背負わない噴霧器の使用イメージ2

除草剤や防虫剤の種類は
どんなものがあるの?

除草剤や殺虫剤の種類

除草剤や殺虫剤、殺菌剤などには大きく分けて3つの種類があります。
そのまま使えるシャワータイプのもの、液体の薬剤を水で希釈して使う「乳剤」、粉末の薬剤を水に溶かして使う「水和剤」です。噴霧器で使用するのはほとんどの場合が「乳剤」か「水和剤」になります。
中には、噴霧器では使えないものや、特定の噴霧器でしか使用ができない薬剤があるので、噴霧器をお選びの際は、使用する薬剤と噴霧器の薬剤適合をしっかりと確認してください。

  • シャワータイプ

    シャワータイプ

  • 乳剤

    乳剤

  • 水和剤

    水和剤

代表的な薬剤の分類

薬剤 乳剤 水和剤
殺虫剤 スミチオン乳剤
マラソン乳剤
ディプテレックス(DEP)乳剤
マシン油乳剤
ダイアジノン乳剤
DMTP乳剤
PAP乳剤
オルトラン水和剤
ロプラール水和剤
モレスタン水和剤
DMTP水和剤
殺菌剤 ポリオキシン乳剤
マイシン乳剤
サプロール乳剤
ダイセンステンレス乳剤
石灰硫黄合剤
ベンレート水和剤
ダイセン水和剤
ダコニール(TPN)水和剤
除草剤 クサノンA乳
ラウンドアップ
バスタ
ゴーゴーサン
トレファノサイド
サンフーロン
クサノンS水和剤
シマジン水和剤
2.4ーD

※ 特殊な薬剤なので、適合や使用方法を必ずお調べください。

噴霧器を条件で探す

どんなシーンで使えるの?どんなシーンで使えるの?

使用目的にあった噴霧器を選ぶことで、短時間で体に負担をかけずに作業ができます。
多岐に渡る用途に対応できるよう、様々なタイプの噴霧器をご用意しておりますので、
下記から最も近い用途をお選びください。

噴霧器を条件で探す


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